《声明》高円寺小中一貫校(仮称・高円寺学園)開校1年延期−「工事妨害」は、いいがかりです。

高円寺小中一貫校(仮称・高円寺学園)開校1年延期−「工事妨害」は、いいがかりです。

杉並区は11月9日公式ホームページ上で「(仮称)高円寺学園の開校時期を延期します」と発表しました。その理由として「本年10月下旬に工事請負者から、区に対し、『工事妨害があり、工期内に工事を完了することができない』」旨の請求があり、杉並区がこの請求を「妥当なものと判断した」結果であるとしています。

「スラップ裁判」を起こした工事業者

この工事請負業者は今年4月に近隣住民8名に対して「工事妨害行為を行っている」として裁判所に仮処分を求めた事業者です。
私たちは杉並区に対する抗議行動を行ってきましたが「工事妨害」など行っていません。ですから、この裁判は「スラップ裁判」(恫喝裁判。住民が意見表明できないように脅かすことが目的の裁判)であると認識し、反論してきました。
今回、この事業者がさらに工事の遅れを住民の「工事妨害のせいだ」といいがかりをつけています。また、杉並区もそれを鵜呑みにするような判断をしてホームページ上に掲載しています。
このような事実に反するいいがかりを住民としては到底看過することはできません。

ありもしない「工事妨害」を理由に…

専門家にうかがうと、工事の遅れにはさまざまな要因が考えられるとのことです。この工事も、
・建築確認に通常よりも時間がかかった
・8〜10月に雨の日が多かった
・地下水が予想より多く作業が難航した
などの可能性があります。
また、区議会議員に対しては「完成時期にオリンピック関係の工事の検査が集中し、竣工検査に時間がかかる」と説明されたそうです。
ところが、ホームページでは、これらの問題については一切ふれることなく、ありもしない「工事妨害」が理由とされているのはおかしなことです。

よい学校をつくりたい!

私たちはこれまで、杉並区に対して、
・高円寺小中一貫校の計画建物は、子どもたちの教育環境にとってよくない
(校庭が校舎の北側で影になり狭い、教室が北向き、高層で災害時非難が困難、等々)
・高さ28m、幅70mの巨大な建物であり周辺住宅環境への悪影響が大きい
などを指摘し、計画の変更を求めてねばり強く話し合いを求めてきました。

学校は地域の「かなめ」です。これから数十年にわたって運営されていく高円寺の学校がいい学校になるように私たちはこれからも杉並区に求めていく所存です。
皆様のご理解、ご支援をよろしくお願いいたします。

高円寺北一丁目被害者の会、すすめていいの?有志の会、杉並の教育を考えるみんなの会、杉並の問題をみんなで考える会、新日本婦人の会杉並支部、杉並革新懇、フォーラム杉並、杉並区の「施設再編・利用料改定」を考える会、9条の会・杉並連絡会、歴史をたずねる会@杉並、秘密保護法に反対する杉並アピールの会、NO WAR杉並